冬虫夏草はキノコ原料の健康食品

• 英語 ：　plant worm
• 学名 ：　Cordyceps sinensis (Berkeley) Saccardo, 1878
• 和名 ：　シネンシス トウチュウカソウ

冬虫夏草(とうちゅうかそう／ふゆむしなつくさ)は、バッカクキン科冬虫夏草属の菌類、つまりはキノコの一種です。

冬虫夏草の名称は、 古代の中国ではこのキノコが冬は虫の姿で過ごし、夏になると草に変わると考えられていたことに由来します。 広義では、蟻、蛾などの昆虫に寄生する菌類を総称するため、多くの種が分布しておりその数は千を超えます。 一方、本場の中国の狭義では、四川、雲南、青海、甘粛、チベットからネパールの三千から四千メートルの高山帯に分布する コルジセプスシネンシス(cordyceps sinensis)という菌が高地に生息するコウモリ蛾の幼虫に寄生して育ったきのこを指します。

大型のコウモリガ蛾の幼虫は、 チベット高原やヒマラヤ地方の高山地帯で草原の地中にトンネルを掘って暮らしていますが、 冬虫夏草に寄生された幼虫は、体内の養分を吸収されながらついには体内に菌糸の固まりである菌核が形成されます。 その後、虫の体を突き破ってキノコ(子実体)が生じたものが、冬虫夏草として収穫されます。

1400年頃にチベットの書物「甘露宝庫」に記載されているのが最も古い資料です。 その後、チベットから中国中央に伝わり、 清朝時代の1757年に記された呉儀洛の書物「本草従新」に記載されたことで、広く知れ渡ることになりました。 中国ではこの菌の子実体を菌核化した宿主(コウモリガ蛾の幼虫)を付けたままに採集して乾燥し、 その後に破砕して粉末化することで健康食品として摂取したり、中華料理の薬膳食材として珍重してきました。

日本では、コウモリ蛾を培地(栄養分の供給元)にしているコルジセプスシネンシス菌による冬虫夏草だけでなく、 昆虫や菌に寄生して発生する麦角菌類といえるスチルベラ科(Stilbellaceae)などの菌(広義の虫草)も、 全てを総称して「冬虫夏草」と呼ばれることも多いので注意が必要です。 中国本来の「冬虫夏草」であることを確認するためには、 該当する菌種がC. sinensisを「シネンシス トウチュウカソウ」であるかどうかを確認することです。

1990年代に蚕を培地とした人工栽培技術が確立されたことから、 本場である中国四川省、雲南省を中心として冬虫夏草の人工生産が増えました。 今では、中国だけでなく、チベット、台湾、韓国、ミャンマー、 そして日本でも各地で冬虫夏草の人工栽培が行われています。

本場の中国では、軽く焙って香りの出た冬虫夏草を、粉末状に砕いた後に摂取します。 健康食材としては、煮出したエキスを隠し味的な使い方で茶碗蒸しや、スープへ混ぜることもあります。 また、朝鮮半島においても、冬虫夏草を重宝する文化は継承されており、 亀や冬虫夏草を食材としてスープメニューに八卦湯(パルガタン)という伝統料理が存在しています。

ベータグルカンとは、 成分の名前です。 昔話から中世、近くは数世紀前まで、 多くの奇蹟を起した食品の多くはこの成分の働きによる結果と見られます。 通常の食生活や普通の食材には微少量しか含まれていないため、 含有する食品は非常に重宝されたのでした。

近年でも冬虫夏草やハナビラタケに代表されるキノコを原料とする健康食品が、 信仰のような支持を保っているのも歴史的な経緯が原因です。 近代の科学技術がまだ存在しないために、 物質成分の特定もできず含有量も測れない時代では、 βグルカンを摂取するためには"奇蹟のキノコ"に頼るしか方法が無かったのです。

機能性成分が特定され分析されるまでは、 少しでも良いとされる噂のキノコを高額で購入することが唯一の対応策でした。

成分としてのβグルカンは、1990年代の技術革新によってパン酵母(イースト菌)の細胞壁から抽出することで、80％を超える超高純度に精製できるようになりました。

簡単に培養できるイースト菌=パン酵母からβグルカンを抽出し、精製することで純度が 60％以上 となる高品質品を安定して製造できる画期的な技術でした。これらの製品は「Baker's yeast beta-glucan supplement=パン酵母ベータグルカンサプリメント」と呼ばれ、世界中で急速に利用が広まりました。品質が桁違いに良化すると同時に、価格が桁違いに下がったのですから、大変に革新的な製品だったのです。

純度が高まったことで機能性が発揮される確率が飛躍的に向上しただけでなく、 不純物が原因だった副作用の危険性も払拭されたことも、 世界中でパン酵母ベータグルカンへの代替が加速した理由です。

根強く残るキノコ信仰にすがる旧来型の健康食品に対して、 薬学だけでなく高分子化学と分析技術が味方するパン酵母ベータグルカンは 対照的な存在だと言えるでしょう。

製造技術とともに分析技術も発達した米国製のパン酵母抽出製品であれば、 βグルカンの純度に加え、ベータ1,3Dグルカンの構成率も検査された製品が購入できます。

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● 内容量：	３６ｇ (600mg × 60粒)
● 賞味期限：	ボトルラベルに記載 （製造より2年間）
● 保存方法：	高温多湿や直射日光を避けて下さい。

１カプセル600mgあたり: (カプセル材 100mgを含む)
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たんぱく質	0.13g
脂質	0.00g
炭水化物	0.44g うちβグルカン0.425g うちβ1,3Dグルカン0.404g
ナトリウム	1.07mg

１日に２〜６粒を目安に食間に水やぬるま湯でお召し上がり下さい。

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• 原材料をご参照の上、食品アレルギーのある方は、お召し上がらないで下さい。
• 体質や体調により合わない場合があります。その場合は、摂取を中止して下さい。
• 薬を服用あるいは通院中の方は、お医者様とご相談下さい。

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